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引きこもりはなぜ起こる?本人の心理と周囲ができることなど解説!

引きこもりはなぜ起こる?本人の心理と周囲ができることなど解説! コラム

「なぜ引きこもりになってしまうのだろう」と本人や家族が悩み、この記事に出会われた方も少なくないでしょう。引きこもりは本人の性格や「怠け」「甘え」などが原因で起こるものと思っている方も多くないでしょうか?しかし、引きこもりとは人間関係や学校・仕事、家庭環境、将来への不安など、さまざまな要因が重なって起こる状態を表す言葉です。

本記事では、引きこもりがなぜ起こるのかを、代表的な原因や本人の心理状態、長期化する理由から解説します。さらに周囲の適切な接し方や社会復帰に向けてできる大切なことについても紹介します。

ぜひ参考にしてください。

なぜ人は引きこもりになるの?原因をわかりやすく解説

「引きこもりはなぜ起こるのだろう」と考えたことはありませんか?大多数の人は、本人の性格や意志の弱さが原因だと思われるでしょう。ですが、引きこもりは単純に「怠けや甘えがあるからだ」と考えられるものではありません。本人が抱えている悩みや不安、これまでの経験など、さまざまな要因が関係しています。

引きこもりは「怠け」や「甘え」が原因ではない

引きこもりは、心や身体の状態や環境などさまざまな原因があります。外出せず家で過ごしている姿だけを見ると、「何もしていない」「もっと頑張れば外に出られるのでは」と思うかもしれません。しかし、本人にとっては外出することや人と関わることそのものが、大きな負担になります。「外出したい」「仕事や学校に戻りたい」と思っていても、自信の喪失などが原因で行動できないケースもあります。そのため、外に出ないという行動だけを見て「怠け」と判断せず、なぜ外に出ることが難しいのか、その背景に目を向けることが大切です。

複数の悩みやストレスが重なって起こる

引きこもりは、ひとつの出来事だけが原因となって起こるとは限りません。学校や職場での人間関係、仕事での失敗、家庭内の問題、将来への不安など、複数の悩みやストレスが重なった結果、社会との距離が広がり引きこもりの原因となります。

たとえば、ひとつだと些細なストレスでも、長期間積み重なると心身への負担が大きくなります。それが引き金となり、人と会うことや外出することを避けるようになり、次第に社会との接点が減少し引きこもりになるのです。

このように、引きこもりは「なぜ起こるのか」をひとつの原因だけで説明することは難しく、本人を取り巻くさまざまな環境や心理的な負担を総合的に考える必要があります。

引きこもりはなぜ起こるの?5つの代表的な原因を紹介

引きこもりになる原因が必ずしもひとつとは限らないことが分かったことでしょう。下記では代表的な原因を5つ紹介しています。

ぜひ参考にしてください。

①人間関係に疲れてしまう

友人や職場での人間関係に疲れてしまうことは、引きこもりのきっかけの一つです。

たとえば、周囲の人に気を遣い続け、自分の気持ちを抑え相手に合わせる状態が続くと、精神的な負担が大きくなります。また、いじめや嫌がらせなど、人との関わりのなかでつらい経験をすることで、「嫌な思いをするかもしれない」と考え、人と会うこと自体を避けるようになります。その結果、自宅で1人で過ごすことが安心につながる傾向になりがちです。単純に人付き合いが苦手という理由ではなく、人間関係によるストレスから自分を守る手段で社会との距離を置いているケースもあります。

②学校や仕事で挫折を経験する

学校や仕事で失敗、退学や退職など、大きな環境の変化が引きこもりのきっかけになることもあります。

たとえば、勉強や仕事で思うような結果を出せなかった、周囲から期待されていることに応えられないと感じると、自信を失ってしまいます。一度の失敗でも、「また失敗するかもしれない」「周囲から何か言われるかもしれない」という不安が強くなり、新しい行動を起こすことが難しくなってしまい、結果学校や職場を含め、人と会ったり外出することを避けるようになるのです。

③自分に自信をなくしてしまう

失敗した経験や周囲から否定された経験が重なると、「自分には何もできない」と感じるようになりひきこもりのきっかけになります。特に多いケースが、周囲の人と自分を比較する機会が多い場合です。「自分だけが遅れている」「みんなはできているのに、自分はできない」と考え、自信を失ってしまうのです。その結果、自信喪失により、「やってみよう」と思っても行動に移すことが困難になる場合があります。外出や人との交流、仕事探しなどが大きなハードルに感じられ、自宅で過ごす時間が長くなってしまうのです。

④将来に不安を感じる

自信喪失により行動に移すことが困難になり、外出や人との交流、仕事探しなども大きなハードルに感じられ、結果として自宅で過ごす時間が長くなると引きこもりのきっかけになり得ます。

「この先どうやって生活するのか」「今から社会に戻れるか」といった不安が大きくなると、目の前の行動に取り組むことさえ難しくなります。特に、社会との接点が長期間になると、「ブランクがあるから就職できないのではないか」と焦りを感じ、焦れば焦るほど何から始めればよいのか分からなくなり、行動できなくなります。

⑤家庭や生活環境に変化が起こる

家庭や生活環境の変化も、引きこもりのきっかけです。

家族関係の変化、引っ越し、離職、身近な人との別れなど、生活のなかで大きな変化が起こると、それまで保っていた生活リズムや人とのつながりが変わる場合があります。さらに、外出する機会や人と交流する機会が減ることで、生活リズムが乱れ、社会との接点が減少します。

引きこもりは特定の原因だけで起こるものではありません。人間関係や学校・仕事での経験、自信の喪失、将来への不安、家庭や生活環境など、複数の要因が重なって起こり得ます。原因をひとつに決めつけず、本人がどのような悩みや負担を抱えているのか理解することが大切です。

引きこもりになる人の心理とは?

引きこもりの人は、単に「外に出たくない」「働きたくない」と考えているとは限りません。人と関わることへの不安や過去の経験による自信の喪失、将来への心配など、さまざまな気持ちを抱えている場合があります。周囲から見ると、自宅で過ごしているだけのように見えても、本人は「このままでいいのだろうか」と悩み続けています。引きこもりがなぜ起こるのかを理解するためには、行動だけでなく、その背景にある本人の心理にも目を向けることが大切です。

「誰にも会いたくない」と感じる

引きこもりになると、人との関わりそのものを負担に感じ、家族以外の人と話すことや外出することに強い緊張を覚え、「何を話せばいいのか分からない」と不安になり、「周囲からどう見られているのだろう」と気になるなど、人の視線や評価を過度に意識してしまいます。

たとえば、人間関係でつらい経験をした場合は、「また嫌な思いをするのではないか」と考え、人との接触を避けるようになるでしょう。結果、一人で過ごせる自宅が安心できる場所になり、外に出ないことが本人にとって「楽をしている」という意味ではなく、不安や緊張から自分を守るための行動になります。

失敗への不安

過去の失敗やつらい経験は、その後の行動にも影響します。一度の失敗で、「また同じことが起きるかもしれない」「次も失敗したらどうしよう」と考え、新しいことに挑戦することが怖くなるのです。この不安は、仕事や学校だけに限りません。周囲にとっては買い物に出かける、人と会話する、電話をするなど、一見すると簡単に思える行動も当事者は、緊張を感じてしまい、実際に行動する前から「うまく話せなかったら」「迷惑をかけたら」など、さまざまな悪い結果を考え、行動そのものを避けるようになります。当事者は「行動しない」のではなく、「行動後の不安が大きく、一歩を踏み出せない」状態になっています。このケースは引きこもりを理解するうえで重要なポイントです。

「自分には何もできない」と感じてしまう

社会との接点が長期化すると、自分に対する自信を失ってしまう場合があります。

たとえば、周囲の人が学校へ通ったり仕事をしたりしている姿を見て、「自分は何もできていない」と感じ、周囲と自分を比較します。劣等感や焦りが強くなってしまうと「働く」「学校へ行く」「人と交流する」といった目標が、本人にとって大きなプレッシャーになります。「社会復帰しなければ」と思うほど、できない自分を責めてしまい、さらに自信を失うという悪循環につながります。

そのため、社会復帰を考える際は、いきなり大きな目標を設定するのではなく、自分が取り組める小さな行動から始めましょう。

社会に戻りたいのに一歩踏み出せない

引きこもりの人のなかには、「このままではいけない」「いつか社会に戻りたい」と考えている人もいます。しかし、社会復帰したいという気持ちがあっても、実際の行動に移せるとは限りません。「働きたいけれど、仕事をする自信がない」「人と関わりたいけれど、怖い」など、相反する気持ちを抱えている場合です。

周囲は「何もしていない」「やる気がない」と見ていても、本人は「変わりたい」という思いと「怖い」という気持ちで葛藤しています。だからこそ、引きこもりからの社会復帰を考える場合、本人の気持ちを無視し無理に行動を促すのではなく、現在どのような不安を感じているのか、理解し本人が安心して取り組める小さな一歩を見つけることが、社会との接点を取り戻すきっかけになるでしょう。

引きこもりの人にはどう接すればいい?

引きこもりの人を支えるとき、「早く外に出てほしい」「仕事をしてほしい」と焦ってしまうことがあります。しかし、本人が不安や悩みを抱えている状態で、周囲から強く行動を求められると、さらなるプレッシャーになり、人との関わりをさらに避けてしまうことになります。

大切なのは、引きこもりがなぜ起きているのか、現在の状態を理解し、無理のないペースで社会との接点を取り戻し支えることです。下記ではわかりやすく接し方を解説しています。

ぜひ参考にしてください。

無理に外出や就労を迫らない

引きこもりの人に対して、「いつまで引きこもっているの?」「早く仕事を探したほうがいい」などと繰り返し言うことは、とても大きなプレッシャーになります。また、本人の意思を確認せず、無理に外へ連れ出そうとする行動も避けましょう。外出できない背景には、不安や人間関係への恐れなど、周囲からは見えにくい悩みがあるかもしれないからです。

まずは本人がどのような状態なのか、何に不安を感じ、どうしたいのか、「外に出ること」だけ目標にするのではなく、本人が安心して過ごせる環境を整えることから始めましょう。

本人の話を否定せずに聞く(尊重・傾聴・同調)

当事者本人が悩みや不安を話したときは、すぐに解決策を伝えず、まず話を聞く姿勢を持ちましょう。(尊重・傾聴)

解決策のアドバイスは、本人の心の準備が整っていない段階では負担になるので注意が必要です。(尊重)

本人の気持ちを受け止めることで、本人が安心して話せる環境づくりをします。(同調)

すぐ答えを出す必要はありません。話を聞き、気持ちを理解し、尊重することが、社会とのつながりを取り戻す大切な一歩になります。(尊重・傾聴)

小さな変化や行動を認める

引きこもりから社会復帰する場合、いきなり学校へ戻ったり就職することが「前進」ではありません。

たとえば、朝起きる、食事をする、家族と会話する、部屋から出る、近所へ短時間外出するといった行動も、周囲にとっては些細な行動でも本人にとっては大きな一歩です。周囲が小さな変化に気づき、「今日は話しできたね」「外出できたね」と自然に認めることで、本人が自分の変化を実感しやすくなります。

ただし、行動を過度に褒めたり、次の行動をすぐに求めたりして焦らせる必要は全くありません。本人のペースを尊重しながら、無理なく継続する状況が大切です。

必要に応じて専門機関へ相談する

引きこもりの問題を家族だけで解決しようとすると、本人だけでなく家族にも大きな負担がかかります。状況が変わらない、どのように接すればよいのか分からない場合は、専門機関へ相談することも選択肢のひとつです。また、本人が自分から相談することが難しい場合、先に家族が相談できる窓口もあります。自治体の相談窓口や引きこもりに関する支援機関、医療機関など、状況に応じた相談先を探してみましょう。

結果として、専門家に相談することで、本人の状態に合わせた支援方法や、利用できるサービスについて知ることができます。引きこもりの人を支えるうえで大切なのは、変化を焦ることではなく、「今できることは何か」を一緒に考えることです。本人の気持ちを尊重しながら、小さな変化を積み重ねていくことが、社会との接点を取り戻すきっかけにつながるでしょう。

引きこもりから社会復帰するために大切なこと

引きこもりから社会復帰を目指すとき、最初から就職や復学など大きな目標を設定する必要はありません。現在の状態や本人の気持ちに合わせて、無理なく取り組めることから始めることが大切です。

いきなり大きな目標を設定しない

「早く仕事をしなければ」「学校に戻らなければ」と考えると、それ自体がプレッシャーになってしまいます。まずは生活リズムを整える、人と話すなど、現在の状態に合った目標を考えてみましょう。

スモールステップを意識する

社会との接点を取り戻すためには、小さな行動の積み重ねが大切です。起床時間を整える、家族と会話する、短時間だけ外へ出る、人と交流するなど、できることから始めてみましょう。また、必要に応じて支援機関を利用することもひとつの方法です。スモールステップを積み重ね、少しずつ行動の幅を広げていきましょう。

本人のペースを大切にする

社会復帰までにかかる期間には個人差があります。周囲と比較し焦る必要はありません。大切なのは、比較して無理に進むことではなく、本人が継続できるペースを見つけることです。焦らず一つひとつの変化を大切にし、自分に合った方法で社会とのつながりを少しずつ増やしていきましょう。

引きこもりについて相談できる場所を分野ごとに紹介!

引きこもり状態が続いている場合、本人や家族だけで悩みを抱えず専門機関に相談することはとても大切です。 相談先によって受けられる支援が異なるため、現在の状況や本人の希望に合った窓口を探しましょう。下記ではどこにどのような相談をすればよいか分野ごとに3つ紹介しています。ぜひ参考にしてください。

自治体の相談窓口

まずは、住んでいる地域の自治体に相談してみましょう。自治体には、引きこもりに関する相談窓口や「ひきこもり地域支援センター」などが全都道府県と指定都市に設置されてます。

「どこに相談すればよいか分からない」という場合でも、現在の状況を伝えることで、利用できる支援や適切な相談先を案内してもらえるでしょう。

医療機関・専門機関

引きこもりに加え、強い不安や気分の落ち込みなど、心身の状態に不安がある場合は、医療機関や専門機関への相談も検討しましょう。また、本人が自分から相談することが難しい場合、まず家族が相談し、今後の対応について専門家からアドバイスを受ける方法もあります。

就労・社会参加を支援する機関

「働きたい」「人との関わりを増やしたい」と考えた場合、就労や社会参加を支援する機関を利用する方法があります。

就職だけを目標にせず、生活リズムを整える、人と交流する、外出するなど、本人の状態に合わせて段階的に支援してもらえる場合もあります。

引きこもりからの社会復帰を目指す際は、一人で解決しようとせず、本人の状態や希望に合った支援先を探すことが大切です。

まとめ|引きこもりが起こる理由を知ることが第一歩

引きこもりがなぜ起こるのか、その理由は必ずしもひとつではありません。人間関係や学校・仕事での挫折、自信の喪失、将来への不安、生活環境の変化など、さまざまな要因が重なって起こることがあります。また、本人が「社会に戻りたい」と思っていても、不安や自信の喪失から、すぐに行動できない場合もあります。周囲からは何もしていないように見えても、本人の中では不安や葛藤を抱えていることもあるでしょう。

引きこもりからの回復で大切なのは、本人を責めたり、無理に外へ送り出そうとすることではありません。まずは本人が抱えている悩みや不安を理解し、できることから少しずつ取り組んでいくことが大切です。一人で解決しようとせず、必要に応じて家族や専門機関など、周囲の力を借りつつ、その人に合ったペースで社会との接点を取り戻していきましょう。

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