引きこもりと聞いて皆さんはどんな状況を想像しますか?様々な要因から部屋を出ることができない、働けない、学校にいけないなど外出が困難な状況と思われる方が多いと思います。
では、閉じこもりとはどのような状況でしょうか、知らない方は同じことと認識されていると思います。本記事では、引きこもりと閉じこもりの明確な違いをわかりやすく解説していきます。また、支援方法や相談先の紹介もしていきます。ぜひ参考にしてみてください。
引きこもりとは?
「引きこもり」と聞くと、大多数の方が外出が出来ず家で過ごしている状態をイメージされることでしょう。ですが、一概に引きこもりとは外出が困難なだけではありません。他者(人)との交流や社会との関わりが少ない状態が長く続くなど様々な要因があります。
下記では引きこもりの定義や特徴についてわかりやすく解説します。
引きこもりの定義
ひきこもりとは、「様々な要因の結果として、就学や就労、交遊などの社会的参加を避けて、原則的に6か月以上、家庭にとどまり続けている状態」と厚生労働省は定義しています。
必要な買い物など家族以外との接触をさけ、人が少ない時間帯に行動する場合も引きこもりと定義されます。
引きこもりの主な特徴
前提として引きこもりとは、特定の病名ではなく生活上の状態を表す言葉です。引きこもりには性格や心理の特徴、日常生活や行動の特徴があります。例えば、真面目で完璧主義な性格、強い対人不安、生活リズムの昼夜逆転などがあります。
さらに、学校や職場での挫折、精神疾患の合併など社会的背景も要因の一つとなっています。いじめや大きな失敗、うつ病や発達障害なども関係する場合が多いです。
閉じこもりとは?
「閉じこもり」とは、寝たきりではないのに外出する機会が減ることで自宅で過ごす時間が長くなっている(週に1回未満)状態のことです。
特に高齢者に多くみられ、身体機能の低下や他者(人)との交流機会減少など生活範囲が狭くなる様子など様々な要因があります。
また、筋力の低下や社会的な孤立になるリスクがあります。
「引きこもり」と似ていますが、両者には年齢や背景、状態などに違いが明確にあり、下記では閉じこもりの定義や特徴についてわかりやすく解説します。
閉じこもりの定義
閉じこもりの定義は研究者によってさまざまです。ですが、厚生労働省の「閉じこもり予防・支援マニュアル」によると、スクリーニングテストで寝たきりではないにもかかわらず「週に1回以上外出していますか」という質問に「いいえ」と回答した人を閉じこもりのおそれのある人と規定しています。
閉じこもりはHouseboundと訳されますが、日本の研究では「閉じこもり」は寝たきり予備群として捉えられているのが現状です。
閉じこもりの主な特徴
閉じこもりの主な特徴として身体の衰えや心の不安、また社会とのかかわりの減少があげられます。例えば、週に1回も家から出ない、活動量が減る(家のなかでも動かずにいる時間が長い)、何をするにも面倒に感じる、人と話さなくなったなどがあります。
さらに、若い世代より、高齢者に多いのが大きな特徴です。
引きこもりや閉じこもりの見分け方は?気になるときの相談先は?
引きこもりと閉じこもりの違いは理解できたでしょう。次に見分け方のポイントを紹介します。さらに引きこもりや閉じこもり本人やご家族は、どこに相談すれば良いのか相談先も紹介します。ぜひ参考にしてください。
引きこもりと閉じこもりの見分け方
「引きこもり」と「閉じこもり」は、どちらも家から出ない状況を表します。ですが、対象者の年代や外出しない(できない)主な原因、または背景で見分けることができます。詳しく解説していきます。
「閉じこもり」は、外に出たいが体力や身体機能の低下、病気・障がいが原因になっているケースが多く、本人の社会的な人間関係の拒絶というよりも、身体的・環境的な要因となることが中心です。さらに、原則として家から出ない状態が6か月以上続いていることが期間の目安として定義されており、若年層〜中年層が中心になることがポイントです。
「引きこもり」は、身体的には健康でも、対人不安、いじめ、不登校、うつ病や発達障がいなどの心理的または社会的な背景により、自ら社会との関係を断つ(避けている)ケースが中心です。また、高齢者に多くみられ、明確な期間の定義はないが慢性化しやすいことがポイントです。
不安なときの支援方法と相談先を紹介
まずは、お住いの市町村役所の専門家、県の総合相談センター、保健所に相談してみましょう。相談内容や名前などの個人情報は厳守され、相談も無料です。まずは電話をしてみるもの良いかもしれません。
ほかにも、引きこもりに特化した行政が運営する相談窓口や、SNSで相談ができる窓口など電話が苦手でも相談可能な窓口もあります。 ご自身の状況や対象者の状況にあわせて相談先を決めると良いでしょう。
利用できる主な支援内容は、「個別相談」「居場所づくり」「訪問支援」「生活・就労支援」などがあります。
本人の状況に合わせた支援方法を見つけていきましょう。また決めにくい場合は、自分がどのようなことで困っているのか、今後どうしていきたいのかをみつけてからでも良いでしょう。
まとめ:引きこもりと閉じこもりの違いを理解して適切な支援につなげよう!!
引きこもりと閉じこもりは、両者とも外出や人との交流が少ない状態を表しますが、その意味や背景には違いがあります。引きこもりは、社会との関わりが長期間にわたって減少している状態を表し、閉じこもりは特に高齢者の健康や生活機能との関係性で使用することが多い言葉です。
両者にとって大切なのは、外出しないことだけを問題として捉えるのではなく、その背景にある本人の気持ちや生活環境、健康状態などにも目を向けることです。本人でなくても、気になる変化に気づいたときは、家族だけで抱え込まず、身近な相談窓口や専門機関に相談してみましょう。
引きこもりや閉じこもりについて正しく理解することが、本人に合った支援や、社会とのつながりを取り戻すきっかけになります。


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